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タフの方舟1 禍つ星
作者名 ジョージ・R・R・マーティン
出版社名 ハヤカワ文庫SF
評価 ★★★★★
感想
原因不明の疫病が周期的に蔓延し,死の星と化す「禍つ星」。そこへのっぴきならない事情で怪しい調査員たちを連れて行かなくてはならなくなった弱小宇宙船の船長,タフ。そこではとんでもない物体が,とんでもない禍を引き起こしていた…という「禍つ星」をはじめ,他タフシリーズ2編を収録。

いやもう面白いのなんのって,マーティンファンにはたまらない一冊でした。
「氷と炎の歌」シリーズと比べるとライトな感じですが,なんといってもこの作品は一話ずつが完結してるんですっっ!!氷と炎の歌シリーズで続きが読みたくて禁断症状を起こしている方には一服の清涼剤になると思います。

さすがマーティンさんだけあって,読み始めたら止まらないストーリーの面白さだけでも充分楽しめれるのですが,出てくる登場人物もとても魅力的です。タフをはじめ,90歳の元気なばあちゃん,ポートマスター・ミューンも最高♪
帯には”「ジュラシックパーク」の興奮と「ハイペリオン」の愉悦がここにある”とあるのですが,それに加えて私は「宇宙戦艦ヤマト」を加えたいです(笑)。
随所に出てくる猫,たまに出てくるおいしそうな食べ物も作品の魅力でした。
「最近面白い本ないなぁ…」という方に,ぜひオススメの一冊です。

記入日時 2005/06/12/12:38:38

さよならダイノサウルス
作者名 ロバート・J・ソウヤー
出版社名 ハヤカワ文庫 SF
評価 ★★★★
感想
恐竜はなぜ滅んだのか?二人の古生物学者がタイムマシンに乗って恐竜が絶滅されたとされる白亜紀末期にタイムトラベルをしてみると,そこにはなんと話す恐竜が…。

実にソウヤーらしい作品だった。最初はたらたら話が進むのだけど,すぐにギアがシフトされてアクセルがかかり,最後までずーっとアクセル踏みっぱなしというかんじ。私にしては非常に珍しく1日で読み終えた(おかげで今日は眠いですが)。まるで数学の方程式を解くような明快さで話が進んでいくので,読み終わったあと非常にすっきりした。ソウヤーのこういう所が私は一番好きかもしれない。

<<以下ネタバレ>>
私が読み終えたあとから一番考えさせられたのは,何者かの存在(神?)が結局,主人公の人生をリセットするところだった。タイムパラドックスともちょっと違う。まさに人生のリセット。もしもあの分岐点でこうなっていたら…と思うと,思わず自分のあれやこれやを考えてしまった。今までそんなことを考えても意味がないし無駄だと思っていたけれど,そうじゃないんじゃないか?ってソウヤーに言われたような気がする。

記入日時 2004/09/03/21:42:38

ターミナル・エクスペリメント
作者名 ロバート・J・ソウヤー
出版社名 ハヤカワ文庫 SF
評価 ★★★★
感想
医学博士のホブスンは,人間が死んだ直後に「魂」とおぼしきものが肉体を離れる現象を科学的に証明する装置を発明した。魂の正体を探るため,ホブスンは自分の人格を3つコンピュータ内に復元し,ひとつは「死後のホブスン」,もうひとつは「不死のホブスン」,その二つの違いを比較するための「何も改変しないホブスン」を作成し,シュミレートさせた。
ところがその3つの人格のうちのどれかが殺人を犯し始めてしまい,ホブスンは犯人探しを余儀なくされるが…。

とまぁ,実に奇想天外な作品です。いったいソウヤーってどういう脳みそしてるんでしょうねぇ…(^^;)。
話としては突拍子もなくて実に面白いのだけれど,後半は自分の内なる世界から始まって,ラストは人間の本能や根源的な「生」について深く洞察することになり,読み応えはあるのだけれど,読了するのにえらく時間がかかってしまった。
車の運転でたとえると「イリーガルエイリアン」が中盤からアクセル全開で怒涛のように展開し,あまりの面白さに呆然とするならば,「ターミナルエクスペリメント」はギアがローにはいったままじりじりと峠を越え,ラストに広大な風景が広がって感動する…みたいなかんじでしょうか。
私としてはジェットコースター並のエンターテイメントを期待していたのでちょっと拍子抜けしたかな?ソウヤーってこういう作品も書いてるのね。なかなかあなどれません。

記入日時 2004/04/12/18:34:32

イリーガル・エイリアン
作者名 ロバート・J. ソウヤー
出版社名 ハヤカワ文庫 SF
評価 ★★★★★
感想
ソウヤーの作品は初めて読んだのだが,とにかく面白かった!こんなに楽しめたのはオースン・スコット・カード以来。私がカードを持ち出すくらいだから,相当気に入ったと思ってもらって間違いないです。

突如異性人が太平洋のど真ん中に漂着し,ファーストコンタクトは順調にいっていたのだけれど,ある日目を覆うばかりの残酷な殺人事件が発生し,その殺人事件の容疑者はなんとエイリアン…という奇想天外なストーリー。

序盤のファーストコンタクトあたりはけっこうユルユルしててだるいのだけど(実はここで一度挫折している),殺人事件が起こったあたりから急にエンジンのギアがトップに入り,アクセル全開で最後まで突っ走ります。最後は結構感動しました(てへへ)。超オススメの逸品。

記入日時 2004/01/30/14:22:05

鳥姫伝
作者名 バリー ヒューガート
出版社名 ハヤカワ文庫 SF
評価 ★★★★★
感想
最初,「なんだこれは」と目が点になったのですが,読み進んでゆくうちに,これがなかなかすばらしく面白くなってゆくのにはびっくりしました(^^;)。
最後は「なるほど,こう落ちるのか!!」と目からウロコだったし。
作品自体が発する独特の臭気がすごい(あ,決して本自体が臭いっていうわけじゃなくて)。一度読んだら病み付きになること受けあいます。

記入日時 2004/01/30/14:21:25

エンダーのゲーム
作者名 オースン・スコット・カード
出版社名 ハヤカワ文庫 SF
評価 ★★★★
感想
カードのSFといったら真っ先にこれを思い出す。どうも「消えた少年たち」(「考えさせられる本」コーナー参照)のイメージが強すぎて,家族モノとかミステリのイメージがあるのだけれど,ぢつはカードはSF作家です(^^;)。で,その中でもこの作品は代表作のひとつといわれているけれど,さすがに素晴らしい出来。話の展開もすごいのだけれど,細部に印象的な光景がたくさんちりばめられていて,それが読んで数年たった今でも鮮やかに覚えている…って,ほんとすごいことだと思う。読みやすいし,SFのとっかかりを探している人にはぜひ。

記入日時 2004/01/30/14:15:43

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